前に聞いた話になるんですが。
羽田空港の搭乗口に並んでいる時に、列の少し前の方が騒がしかったんで。
身を乗り出して見てみると、背の高い男性の周りに人だかりができていて、その男性の高笑いも聞こえたと思ったら。
笑福亭鶴瓶さんだったとか。
芸能人のオーラはありつつも、屈託ない笑顔と周囲に一切距離をつくならないスタンス。
芸能人を近くで見ることは度々あるみたいなんですが、ここまでフレンドリーに、自ら話しかけるような人はあまり見たことがないとの事。
あの日から、彼を見る目が少し変わっていった。
と!言う話しです。
鶴瓶さんて、多くの人から愛されていると思うんですけど
■photo by:makelessnoise
愛される理由の一端として
たまたま見ていたテレビ番組で、鶴瓶さんがインタビューを受けていたのを見たんですが。
「ズバリ鶴瓶さん、長きにわたって好感度を得続けている人気の秘訣をご自身ではどこにあると思われますか?」
の問に!?
そう尋ねられた鶴瓶さんは、あのいつもの「にたぁー」という笑みをたたえて
「よくわからないんです。
でも、もしかしたら私の今の性格は父親に大きく影響していると思います。」
と答えていて。
父のことをこう言っていました。
父は他人に全く心を閉じることなく、
たとえ自分が傷つくことになっても一切自分から関係を切るようなことをしなかった人です。
いつもどんな人にも手を差し伸べていた。
カッコいいなぁって思ってました。
「私も人に自分から心を閉ざすということを止めにしたんです。開けっ放しにしといたらえーわって思ってね」
「でも、苦手なタイプの人とか、見るからに怖そうな人と対面した時はどうなさるんですか?」
「そんなときは、『あーこの人コワモテやなー、こんな人にいきなり殴られたら面白いだろうなー』て思えばえーんちゃいますか?」
「え!? 面白いんですか?」
「そんなことあったら面白いじゃないですか?
そこまで思えてたら心を閉じることなくてしなくていーんですよ」
この後にも、驚くような天真爛漫なエピソードが次々と出てきて。
そして、鶴瓶さんの放った言葉が胸に刺さりました。
人と相対したとき、どんなことがあってもこちらからは心を閉じない。
心を開いて相手に接していれば、相手の心もいつかは開く。
怖いことといっても最悪殴られるくらいだ。
そんなことがあったら「面白いっ」と笑い飛ばせばいい。
彼の愛される理由の一端が見えたような気がしました。
■photo by urawa