チリの落盤事故による救出作戦、全員が無事に帰還できて良かったですね。
そのニュースを聞きながら新聞を読んでいたのですが、
地下700mに「避難所」があったということ、
そして備蓄してあった食料を少しずつわけて食べていたことなどが書いてありました。
いつ起きるかわからない不測の事態を考えての行動。
これぞまさに「準備力」ではないでしょうか。
もうひとつ感心したことがあります。
それは、「仲間割れ」が起きなかったということです。
限られた空間、光もなく、何日間も閉じ込められた状態。
こんな状況であれば、言い争いやトラブルが起きてもおかしくないと思うのですが、
なぜそのようなこともなく、全員が生還できたのでしょうか。
きっと、日頃から仲間同士のコミュニケーションが蜜であったのかもしれません。
by chucka_nc
世界中のメディアで中継された感動の救出劇。
記事を読み進めていくと、こんな記事がありました。
大きな仲間割れもなく、無事に生還できたのには、
最後に救出された現場監督 ウルスアさんの存在が大きかったようです。
目には見えない“大きな力”
彼は、事故が発生した日から避難所に備蓄してあった食料を「2日おきに食べる」おルールを決めたり、
時には泣き出しそうになる仲間に「助けが必ず来る。絶対に希望を失うな」と
声をかけたりしていたそうです。
このリーダーシップ、絶望の中での励ましは大きいですよね。
by rstrawser
そして、事故発生から17日後に全員が無事であることが確認されました。
引き上げ順が発表されたとき、ウルスアさんの名前は最後だったそうです。
これは、「全員の帰還を見届けたい」という彼の意思が尊重されたのだとか。
本当に、このリーダーである彼の存在は大きかったなと思います。
そして「自分たちは絶対に生きて帰る」という強い想いが、
今回の奇跡を起こしたのでしょう。
窮地に陥ったとき、その助けとなるのは、食料や水などはもちろんですが、
ウルスアさんのような現場監督としての豊富な経験や
「人間力」「統率力」「冷静な判断力」など、
目には見えない“大きな力”なのかもしれません。