ワールドカップ!簡単な試合は一つもない中のチャレンジ。
時は、1996年アトランタ五輪。
日本はブラジルと対戦しています。サッカーに詳しくなくても、
ブラジルがサッカー大国・強国であることは何となく耳にしている方が多いのではないでしょうか?
そして、試合前の予想も今回のワールドカップ前の雰囲気と同じく、
まず日本の勝利は難しいだろうと言われていました。
by acmoraes
まさに大チャレンジ!
ご覧になった方もたくさんいらっしゃるかもしれないこの試合。
試合前半、日本は徹底的に守備に奔走し、強力なブラジルの攻撃を0点におさえました。
そして、後半の出来事です!
日本が左サイドから上げたクロス(ゴール前にボールをけり込む事)が
ブラジル守備陣の連係ミスを誘い1点をもぎ取ったのです!
しかもその1点を守りきり日本がブラジルに勝利!!
この出来事はその試合会場の場所にちなんで「マイアミの奇跡」と呼ばれています。
「マイアミの奇跡」
“奇跡”と言われると、「結果」にもの凄くスポットが当たり、そこで収まってしまいますが!
実はその勝利は、
日本スカウティング陣の徹底的な「分析」と「準備」の賜物だったのだというのです!
ブラジルの守備、しかもその左サイドの守備の欠陥は過去3試合のデータから
予め“分析”されており、「そこを徹底的に突け!」という指示のもと、
選手たちは練習を繰り返し“準備”をしていたのだそうです。
その結果、“奇跡”と言われる程の“格上”の相手を倒してしまった日本チーム。
偶然ではない裏付けのある『必然の成果』だったのだのです。
「相手が強い」「勝つのは難しい」と思うのは簡単です。
しかし、当時の日本のスカウティングチームは、
そんな時ほど「分析」と「準備」が大事だという事を
私たちに教えてくれています。
私たちが目指しているものの多くは“奇跡”とはいかないまでも
決して簡単ではないはず。
そこにはやはり、普段から現場の身近な事でも徹底的に「分析」し、
それをもとにトレーニング「準備」
をするということが鍵になりそうです!