私は、普段使う言葉にはかなり神経を使っています。
「言霊」があると信じているからでしょうか。
これは日本独特のものかもしれませんね。
八百よろずの神がいる日本において、言葉にも霊が宿ると信じられているのです。
by nathanael89
これはあまりに身近すぎて習慣になっているので案外、
意識しなければ気づかないのかもしれませんね。
最も一般的なのは、結婚式での忌み言葉、
「切れる」「別れる」「離れる」「終わる」は使いませんよね。
これらの言葉を避け、司会者は「ウェディングケーキ入刀!」「お開きにさせていただきます」などと言いますよね。
喜多方ラーメンで有名な福島県喜多方市。
ここは昔、「北方」と呼ばれていたそうです。
ところが、「北」は、漢字が背中合わせになっているのと、
「敗北」につながり縁起が悪いということで、
「喜多方」に変えたのだそうです。
言葉が変われば、コミュニケーション環境が変わる。
東京都葛飾区の「亀有」も以前は、「亀梨」、「亀無」と呼ばれていたのですが
長寿シンボルの亀がいないよりは、いた方がいいということで、今の地名になりました。
その昔、映画のことを「シネマ」と言っていましたが
「死ね」を連想するために「キネマ」といういい方が主流になりました。
また「スルメ」は「掏る(スル)」を連想させてしまうので、
縁起のいい言葉「あたりめ」と呼ばれるようにもなりました。
これらすべて、言霊を意識しているから新しくできた名前なのでしょう。
プロの演奏家が自分の楽器の音色に「研ぎ澄まされて」いるように、
私たちも自分の使う言葉には気を使いたいものですよね。
しかし、私たちの周りでは、こんな言葉を使っている人がいませんか?
ムカつく。ちぇっ!参ったなあ、疲れた、やってられない。最悪・・・。
そんな人が回りにいたら、「言霊」を話をしてみてはいかがでしょうか。
もし、私たちが使う日常の言葉が変われば、
もっとコミュニケーション環境が向上するかもしれません。