毎年、財団法人の社会経済生産性本部が、
その年の新卒の新入社員の特徴を時流の商品にたとえたニックネームで表しています。
今年の新入社員は「ETC型」なのだそうです。
その意味は?
「性急に関係を築こうとすると直前まで心の「バー」が開かないので、スピードの出し過ぎにご用心。IT活用には長けているが、人との直接的な対話がなくなるのが心配」
だそうです。
by tsuda
一概にすべてを型にはめるのは無理もありますが、うなずける部分もあるでしょう。
ちなみに私の年は、テレフォンカード型。
「一定方向に入れないと作動しないし、仕事が終わるとうるさい」でした。
by くーさん
またこんなデータもあります。
文部科学省の統計によると、平成11年以降、同期に入社した新入社員の
3人のうち1人は、3年以内に会社を辞めているのです!
3年以内に会社を辞めている理由?
その理由のほとんどが「人間関係による問題」です。
つまり共通して言えることは、近年のめざましいITの発展の裏で、
コミュニケーション能力の低下による弊害が
深刻化しているということです。
社内ですぐそばにいるのにパソコンでしか会話をしなかったり、
飲み会の席でもずっとメールをしていたりという光景は珍しくありません。
最近「3DTV」の普及を世界規模で仕掛けていますが、
近い将来、家庭の食卓で家族全員が3Dのメガネをかけながら
黙々と食事をしている風景を想像するとぞっとします。
進化したり便利になることは素晴らしいことですが、
その一方で何が犠牲になり、何が失われていくのかを考えなければ、
そのつけは必ず次の世代にやって来るのです。
時には苦手な相手ととことん話し合ったり、
価値観の違う人とじっくり飲んでみたりしてみませんか?
コミュニケーション能力とは「相手を解ろうとする力」なのですから。